「けもの道 京都いのちの森」感想
先日NHKのノーナレは「けもの道 京都いのちの森」と題し、
我ら狩猟ビギナーズの教祖とも言うべき千松信也さんの特集が組まれておりました。
言わずもがな
「ぼくは猟師になった」は、今やバイブル的扱いですよね。
(実は「けもの道の歩き方」しか読んだことないけど・・・)
さて、ノーナレ、実は初めて見たのですが、
そもそもこの番組面白いですね!
映像を淡々と、変に脚色せずにありのまま伝えていくところがとても良かった。
意外と解体映像だけでは、うわ〜っぐらいにしか思ってもらえないんだけど、
罠にかかってる動物の姿とか、トドメを刺して呻き声をあげてるところってのが、見たことない人にはかなり響くらしい。というのが最近わかってきました。
なんとなく気が引けて、苦しんでる動物の様子って写真や動画に収めるのをためらうんだけど、人に伝えるっていう目的では必要なのかもしれない。
この番組ではそこもしっかり、なんならイノシシ視点で見せてくれています。
どうやったんだろう、、、
写真は、箱罠にかかった子鹿の止め刺しをさせてもらった後の運び出し。
獲ったならやるしかない、感情移入せず速やかに・・・
私は、狩猟への姿勢、生活に対する徹底ぶり、どちらも千松さんには遠く及ばないけれど、
生きものを獲って、食べる
その営みを、ごくごく自然な生活の一部だと考えているというところは、共通している。つもり。
誰かがどこかで殺したお肉を食べることへの抵抗とか、
自分で殺めて責任を負いたいとか、そういうのものあるけど、
食肉のため量産され、場合によっては劣悪な環境で抗生物質漬けで、自由を奪われて育った動物の悲しい命よりも、
自然でたくましく、自由に生きた動物の、健全な命を自分の身体の一部にしたい。
という気持ちも、私の猟に対する想いとして大きい。
ほんで、そんな営みが農林業への獣害対策にもちょっとだけ貢献できるなら、一石二鳥よね
脱線しましたが、そんな感じで甚く共感しながら番組を見ておりました。
たぶん、動物が死ぬところを見たことがない、動物がお肉になるところを見たことがない、
という方には、自分の人生観にパンチを食らうような衝撃がきっとあると思います。
ぜひぜひぜひ、皆さん見てみてくださいね。
あと、昨年の狩猟サミットで千松さんと少しだけお話しする機会がありましたが、(そうやってすぐ知り合いぶる)
お酒がお好きで、快く質問に答えてくださる素敵な方でした。
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